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1/16(月)龍村仁連続講座2012 ~秘められた宝探しの旅~
第一回を終えて

 

平成24年1月16日、私にとって人生七回目の龍の歳の正月、「地球交響曲」22年の歴史の総括でもある連続講座「宝探しの旅」がついに始まりました。
第1回は、「第一番」の野澤重雄編の上映と講演、スタッフは最初、受講者は30人ぐらいと予測していたのですが、60人近い方々が御参加下さり、とても嬉しかったです。懐かしい顔、初めての顔……私のとって魂の友達と直接目と目を合わせてお話ができることは、何よりの元気薬になります。
前もって募集した質問の中で「地球交響曲」のような映画を取り始めた動機は?」という質問が一番多かったので、先ず「地球交響曲」の源流とも言える「セゾングループ3分CMシリーズ」の中から3本の作品を選んで上映しました。このシリーズは1980年から1988年の間に、セゾン提供の2時間ドラマのCM枠を使って、1回だけ放映された長さ3分のドキュメント作品集です。
世界中の多種多様な人々52人を選び、作った「ミニ地球交響曲」とも言えるもの、その中から「野口三千三」「西岡常一」「宇野千代」(すべて故人です)の3本の上映でした。
ほとんどの方が、この作品を観るのは初めてだったので、私は舞台袖から皆様方の反応を見ていました。すると、ほとんどの方が20~30年前のこの作品にとても感動されているのが手に取るようにわかったので、私のテンションが一気に上がってしまいました。テンションが上がるとチョット困ったことが生じます。話したいことが突然、火山の爆発のように吹き出て来て止まらなくなります。おかげで予定していたタイムスケジュールがメチャクチャになり、「野澤重雄編」の上映は20分遅れのスタートとなりました。ところが上映用のDVDが始まって数分後、突然フリーズして動かなくなりました。
予期せぬできごとです。主催者としては確かに申し訳ないことです。しかし私は、この20数年の全国各地の自主上映の会場で同じ様な経験を何度もしていました。すぐに用意していたもう一枚のDVDをセットすると共に、その準備をしている間に予定していなかったエピソードを話し、皆様方の笑い声の中で再スタートすることができました。
おかげで予定していたQ&Aの時間がほとんどなくなり申し訳なく思いますが、この償いは次回に、更に楽しく、有意義な形で皆様方にお返ししたいと思っています。

「人生とは、なにかを計画している時に起きてしまう別のできごとのことを言う」

シリア・ハンター
「第三番」より

2012年1月18日

 

龍村 仁