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9/25室根の森・その1

夜遅くまで続いた中澤さんとガルネリの対話を垣間みさせて頂いたその翌日、

撮影隊の姿は、岩手県の室根山の頂き近くに鎮座する室根神社にありました。

この神社の由来は、きっと8番の中で重要なキーポイントになってくと思われますが、今は伏せておきます。
この撮影の1ヶ月後の10月末、4年に一度の室根神社大祭も撮影させて頂く予定なのでが、そこでこの謎は少しずつ明かされていくことでしょう。

で、今回はこの地に湧き出る水を撮影させて頂きました。

この水は、室根山に貯えられた豊かな雪解け水がしみ出るように、ひそやかに湧いていました。

その一滴一滴が一筋の流れを作り、山肌を伝い、小川となり、やがて大川となって気仙沼に流れ込んでいるのです。

そこには、真水と海水が交わる場所、いわゆる「汽水域」が姿を現していました。

汽水域には多くの生き物たちが生命を宿し、人間にとっても豊かな漁場を授けてくれます。気仙沼とは、元来そういう場所だったのです。

25年前、畠山さんの呼びかけで発足したNPO法人「森は海の恋人」も、この水の流れを象徴するような活動を繰り広げています。

室根山と畠山さんの住む気仙沼を結ぶ一筋の流れ、それに室根神社のそもそもの由来、

8番ではそれらがスパイラルを描きながら、我々が見る事のできる世界にたち現れてくる、そんな予感を感じさせる撮影が続いています。