第八番 制作日誌

2014年06月

06/
23

【事務所だより】6/23第八番キーワード

【事務所だより】第八番のキーワード

第八番のキーワードは「畏れと美と智恵と勇気と」、
「畏れ」という言葉は辞書によると 
「敬(うやま)い、かしこまる気持ち。
畏怖(いふ)・畏敬(いけい)の念。『神の偉大さに―をいだく』」 
とあります。 

監督は英訳に “Fear” という言葉を選びましたが、それに関して 
ガイアファンの方から数件の同じ内容のメールを頂きました。 
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「畏れ」の英訳は ”Fear” でいいのでしょうか? 
Fearは怖れや恐れの意味を持っていると思います。 
敬いを持つ畏れという意味でしたら 
Fearではなく、Aweなどの他の言葉の方がよいのではないでしょうか。 
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皆さん、丁寧に、少し恐縮しながらのお問合せです。 

監督が書いたお返事です。 
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星野道夫が「恐れを失ったとき滅びる」という事を語っており、 
そのとき Fear という単語を使っております。 
それは、星野は Fear と Awe の違いを知らなかったのではなく、  
敢えて Fear, すなわち恐れおののくという意味の言葉を使い、 
その中に畏れおののく感覚を込めて使ったのです。 
すなわち、御指摘のような疑問が出てくることを 
星野は望んでいたから Fear を使ったのです。 
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今回、キーワード英訳時に “Fear” を選んだ理由を 
監督は特に言っていませんでしたので、
ファンの方からのご質問がなければ 
ここに込められた星野さんへの想いを聞く事はなかったかもしれません。 

 

~ アラスカの自然を旅していると、たとえ出会わなくても、 
いつもどこかにクマの存在を意識する。
今の世の中でそれはなんと贅沢なことなのだろう。 
クマの存在が、人間が忘れている生物としての緊張感を 
呼び起こしてくれるからだ。 
もしこの土地からクマの姿が消え、野営の夜、 
何も恐れずに眠ることができたなら、 
それはなんとつまらぬ自然なのだろう。 ~ 
( 星野道夫著:旅をする木 より ) 

このような星野さんの言葉と Fear のつながりに触れた折り、
監督の話しは東日本大震災の津波、
どのように自然との脅威と関わっていくべきなのか、という事や
石垣昭子さん(第五番)の事にも広がりました。 

石垣さんの「生きている生命(芭蕉、蚕)から糸を紡ぎ出し、 
生きている生命(福木、藍、紅露)に秘められた色を誘い出す」という、
自然との性急でない、「待つ」関わり。 
Fear, 人間が持つ本能的な「恐れ」の感情、
それが敬いを秘めた「畏れ」へと転化していく、 
その過程にある祈りのような気持ち、
そこに何か人間と自然との関わりの本質があるのではないか・・、 

”Fear, Beauty, Wisdom、Brave“、「畏れと美と智恵と勇気と」、 
短いキーワードですが、そこに監督の想い、
祈りもこめられているのでしょう。 
( 制作デスク:石亀 )

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第八番に向けてのカウントダウン上映会5/31(土)「第三番」:懇親会

第八番に向けてのカウントダウン上映会5/31(土)「第三番」:懇親会

今回は、第八番の出演者・見市泰男さんが上映会の監督トークでも 
舞台に登場していただきましたが、懇親会にも参加していただけました。 
見市さんはテーブルに着かれると、まわりのみなさんに 
「能面打ちのイメージとは違うでしょう。 
私は体育会系の体格なのです。あっはは。」
と、そしてすぐさま「ビールを3杯ぐらいいただこうかな。」と、 
何かしら豪快な一面をみました。 

 ( 参集殿舞台での見市さん )

 
監督には各テーブルを20分ぐらいずつ順番に廻ってもらいましたが、 
各テーブルでは監督に「あのことを聞いてみよう!」 
と待ち構える意気込みでした。 
 

定刻が過ぎてもみなさんの話は止まらず、監督が帰った後も 
10数名が飲み直しテーブルを囲み、盛り上がりました。 

次回7月12日はゲストの名嘉睦稔さん、来てくれるかな? 
「いいとも!」が聞こえたような。 

( 懇親会幹事・第八番担当プロデューサー恩田映三 )

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【撮影日誌】いよいよ「第八番」の編集が始まりました。

【撮影日誌】いよいよ「第八番」の編集が始まりました。

編集室のレイアウトやモニター、編集機など、
準備に手間取ってしまいましたが、素材も一通り揃って、
ようやく監督にも編集機に触れてもらえるようになりました。

まず最初に「阿古父尉(あこぶじょう)」の能面が復活していくパートから、
編集が始まりました。

いままで撮影してきた素材を、
丁寧に見直し、じっくりと吟味しながら、
その場面に合いそうな最良の映像を取り出していきます。

作品がどのような流れに仕上がっていくかは、
編集をしていく中で徐々に見えてくるので、
ピックアップした映像を何度も見たり、
映像のバックに別のシーンの音を流してみたり、
編集中に音楽を流したりして、試行錯誤を繰り返しています。

その中でも最初に編集を始めたところ、
作品の冒頭になるかもしれないという場面で、
映像がズームしていく長さと、監督の選んだ音楽の長さが、
奇跡的にピッタリと合うということがありました。

これから始まる編集の何かの前触れではなかろうか?
編集をやっているとこういうことが起こってくる、
と、監督もその出来事にとても喜んでいました。

監督は編集をしていると、
時間が過ぎるのも忘れてしまうほど集中しています。
全体の構造から、それぞれの映像の意味、出演者の言葉、
音楽のことなど含めて、たくさんのことをイメージしているようです。
まだ始まったばかりですが、つないでいく映像がどう変わっていくのか、
楽しみにしていてください。

(助監督 池田剛)

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第八番に向けてのカウントダウン上映会5/31(土)「第三番」:星野直子さんからのメッセージ

第八番に向けての第三番上映会 ∞ 星野直子さんからのメッセージ

去る5月31日、明治神宮での第八番へのカウントダウン上映会 で、「第三番」が上映されました。五月晴れのもと、明治神宮の爽やかな空気に包まれた会場は、満席になるほどの方々にお越しいただきました。
本当にありがとうございます。

本来ならば、星野直子さんをゲストにお招きする予定だったのですが、やむを得ないご事情で、アラスカからメッセージを頂戴する事になりました。
「第三番」のエンディング映像の直後、そのメッセージはスクリーンに映し出されました。
そこには、18年という歳月が長くもありまた短くもあったであろう直子さんの心の模様が、しっかりと映し出されていたように感じました。

その後の第二部では、龍村監督が生前の星野道夫さんの姿を描いた番組映像が、一部上映されました。そこにも、きっと今も変わらないまっすぐに自然と対峙する星野さんの姿が焼き込まれていました。

そんなお二人の姿に何かを受け取ったのでしょう、
龍村監督の口から「第八番」の編集にあたり、またもやシンクロニシティーがあった事など、まったく予定になかった話がこぼれ出てきました。
そしてさらに「第八番」の出演者の一人、能面打ちの見市泰男さんも登壇され、今回600年の時をへて復元された面「阿古父尉(あこぶじょう)」の撮影時にまつわる秘話などを伺う事ができました。

この日上映された「三番」の魂が「八番」にも脈々と受け継がれている事を実感させてくれる一時でした。

次回は、7月12日(土)に名嘉睦稔さんをゲストに迎え「第四番」が上映されます。
さらに前に進んでいるであろう「八番の」姿が顕われている事を、是非楽しみにしていて下さい!

∞星野直子さんからのメッセ-ジ∞

※2/1(土)「第一番」トークの様子はコチラ
※3/8(土)「第二番」トークの様子はコチラ

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