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第五番
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「地球交響曲第五番」を共に奏でる出演者 | |
アーヴィン・ラズロ Ervin Laszlo 世界賢人会議「プダペストクラブ」主宰、哲学者、物理学者、音楽家、1932年ハンガリー生まれ イタリア在住 ラズロ博士の主宰する「プダペストクラブ」には、ダライ・ラマ法王(宗教)、ジェーン・グドール(霊長類学者)、アーサー・C・クラーク(作家)、ミハエル・ゴルバチョフ(元ソヴィエト大統領)、ピーター・ガブリエル(音楽家)、ジョセフ・ロートブラッド(科学者)、ズービン・メータ(LAフィル指揮者)等々、2人の「地球交響曲」出演者、3人のノーベル平和賞受賞者を含む、40人にのぼる世界の賢人達が参加し、未来への提言を行っています。 ラズロ博士自身はもともと天才的なピアニスト、7才でリストアカデミー推薦入学、9才でプダペストフィルと共演、15才でアメリカデビューを果たし、天才ピアニストとして一世を風靡しました。 20代にコロンビア大学で物理学、エール大学で哲学を学び、30代にはローマ・クラブの創始者アウレリオ・ペッチの右腕として「成長の限界」などのレポート作成に参加、40代〜50代には国連の調査訓練研究所(UNITAR)の所長として発展途上国の問題に取り組み数々の業績を上げました。彼の提案する「量子真空エネルギー場」理論は、生命の誕生と進化の謎を解き明かすとともに、「全ての存在は繋がっている」という事実を、科学の側から説明できる考え方として政治、経済、科学、芸術、教育などあらゆる分野で「持続可能な未来」をめざす人々を勇気づけています。 これまでの「地球交響曲」の全出演者の言葉や体験もこの理論に照合してみるとより深く納得できるようになると思います。 |
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撮影場所:イタリア・トスカーナ地方、ハンガリー・プダペスト | |
石垣昭子 Akiko Ishigaki 草木染織作家、1938年沖縄竹富島生まれ 西表島在住 沖縄の島々の女性達が守り育ててきた伝統の染織技術の中には、自然を利用し、自然に手を加えながらも、大いなる地球の生命の循環に美しく調和する底知れない叡智が秘められています。 竹富島生まれの石垣昭子さんは、一度島を出て、東京の美大で学びながら、伝統の染織の奥深さに目覚め、島に戻って廃れかけていた草木染の技術を甦らせると共に、21世紀に向けて新しい美を創造し続けている女性です。生きている生命(芭蕉、蚕)から糸を紡ぎ出し、生きている生命(福木、藍、紅露)に秘められた色を誘い出し、太陽の巡りに寄り添い、月の満ち欠けに波長を合わせ、一日、一刻、一瞬たりとも同じではない母なる星地球の歌声を聴きながら仕事を続けています。織機に乗った時には、仕事の90%は出来上がっており、その90%が、自分の力ではない、と石垣さんはいいます。 工房のある西表島、うなり崎、月ヶ浜は、龍宮(海)からやって来た女神(ヤマトの神、という言い伝えがあります)を祭る西表島最大の聖地です。代々、女達に依って守られてきたこの聖地は、沖縄随一の白く美しい砂浜が延々一キロ以上も続き、海ガメが産卵にやってくる場所です。浦内川の真水と海の水が混ざり合う汽水域で、織り上げた布に新しい生命(魂=マブヤー)を吹き込む最後の作業“海ざらし”を行います。島の人々の普段着を染め、織り上げるために受け継がれてきたこの伝統の技は、今、石垣さんの染織に依って、地球の女神と交感し、21世紀に新しい生命を誕生させる儀式にまで進化しています。 旧暦の10月(今年は新暦の11月)には、海からやって来るニライカナイを迎える伝統の祭、節祭が催され、石垣さんの染め上げたうちかけを着た女性が神の司に変身し、ニライカナイを迎えます。(星立、租納地区節祭、無形民俗文化財) 今、この聖地にも女神達のパワーを封印しようとする大型開発の荒波(20世紀型価値観)が押し寄せています。 しかし、この凶暴な力の封印を解き、必ず新しい生命(21世紀型価値観)が健やかに誕生する日が来る、と石垣さんは信じています。 |
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撮影場所:沖縄・西表島 |
Copyright Jin Tatsumura Office 2005 |