HOME「地球交響曲」公式ガイド第七番出演者霊性の原風景

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〜 霊性の原風景 〜

神道の源流には、今から5千年以上も前、わが日本列島に住み始めた祖先たちの、大自然の見えない力に対する畏れと感謝の想いがあります。日本神道における神とは、この世のすべてを生み出し、生かし続けている大自然の目には見えない力のことです。太陽や月、水、火、木、土、岩にも、神が宿ると信じられてきました。

標高2千メートルの聖地、弥山山頂で、深夜、吹き荒ぶ風と霧の中、火打ち石ひとつで行われる御神火拝戴神事、山頂近くの深い谷底で、地表に初めて湧き出した聖水を汲む神事、大祭の表舞台で使われる御神木、護摩木や神籠(ひもろぎ)を祈りと共に切り出す森の奥の神事・・・これらはみな、原初の時代、私達の祖先が、木、火、土、金、水、という大自然の五大をいかに深く崇めて敬い、丁重に扱って来たかを示すものです。やがて時代は下り、稲作文化の渡来、神武天皇の日本国統一とともに、神事の形象はしだいに洗練され、原初の魂を保持しながら簡素で気品のある日本神道の美へと結晶していきました。

「第七番」では、この日本神道の美とその背後にある自然観に触れることによって、私達の魂の内奥に眠っている“生かされている”という体感が甦ることを願っています。“生かされている”という体感こそが、「霊性」の源だと思うからです。



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