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龍村仁からのメッセージ

魂の友へ

母なる星地球の人智を遥かに越えた力に依って与えられた想像を絶する厳しい試練、そして、私達人類の未熟さ、欲望、傲慢さが生み出してしまった未知で未曾有の苦難。

20数年前「地球交響曲」を作り始めた頃に予感していたことが現実になり始めた事に戦慄を覚えます。

しかも我が日本列島に於いてそれが起こった、ということに…。

こんな時、私、龍村仁はなにをするべきなのか、いや、なにができるのか。

日夜明らかになっていく被災地の惨状、刻々と未知の恐怖を増幅してゆく原発事故の報道を前に、眠れない日々を過ごしています。

情報や報道に依ってではなく、生身の生命をもってこの苦難を背負って下さっている皆様のことを想うと、どんな言葉も空しくさえ思えます。

しかし、それでも私達は生き続けなければならないのです。

この日本列島にたまたま生を受けた未来の生命のために、いや、母なる星地球に生を受ける全ての未来の生命のために。

これから私達が遭遇するであろう苦難や危機は、多分、これまでの私達の知識や経験のみに依って越えられるものではないと思います。

全ては、未知との遭遇、初めての体験となるでしょう。

だとすれば、私達にはなす術がないのだろうか。

そんなはずはない。

答えは、地球交響曲「第一番」から「第七番」まで全ての出演者達の生き様と言葉の中にある。

いや、私達ひとりひとりの魂の奥底に鍵をかけられたまま閉じ込められているのです。

今こそ、あなた自身の手で鍵を開け、扉を開いて下さい。

どんな小規模でもいい、身近な人々、愛する人々、見知らぬ人々と共に魂の扉を開く喜びを分かち合って下さい。

未知との遭遇を怖れず、初めて遭遇する苦難を乗り越えてゆく内なる力を甦らせて下さい。

私、龍村仁は、与えられた生命の力が続く限り、皆様の下を訪ね、出演者ひとりひとりの言葉の奥に秘められた母なる星地球からのメッセージやエピソードを分ち合いたい、と心から願っています。
          眠れぬままに、

          平成23年3月16日

                  龍村 仁