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5/16「ガイア三番」トリヴィア#2

#2こだまの返事

今回の撮影では、星野さんがフィールドで愛用していたものをお借りして、それらと共に旅を重ねていきました。

・コーヒーマグ

・毛糸の帽子

・ランタン

・湯沸かしや煮炊きに使うバーナー

・テント

 等々

手に取ると、どれも大切に使い込まれてきたその証しがしっかりと伝わって来るものばかりです。
これらのグッズは、映画の中でも度々登場しています。

まるで今しがた、そこに星野さんがいたかの様に…

それは、ドッグマッシャーのメアリー・シールズの撮影の時でした。

メアリーに雪原を何度か犬ぞりで走ってもらい、その撮影も一段落。

犬たちは走ったばかりの荒い呼吸をしながら、暑いと言わんばかりに顔を雪の中に突っ込んでしばしのブレイクをとっていました。

おもむろに龍村監督、この雪原で何かの気配を感じたのでしょうか?

手にしていた星野さん愛用の毛糸の帽子を、近くの枯木に何気に引っ掛けたのでした。

その動きを察した赤平カメラマンがカメラを向けてそれを撮影しようとした、その時でした。

雪に顔を埋めていた犬達が一斉に立ち上がり、遠吠えを始めたのです。
何とも人の心を切なくさせる響が雪原を駆け抜け、こだまとなって帰ってきます。
メアリーもスタッフも、ただただ黙って枯木にかけられた帽子の方向に目を向けていました。
でも、帽子を見ているという感じではなく、帽子のその背後に広がる薄ぼんやりとしたもっと大きな風景を見ていた様な気がします。

こだまに乗って何か返事が返ってくる様な、そんな気にとらわれていました。

(ラインプロデューサー・西嶋)

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