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5/20「ガイア三番」トリヴィア#4

素晴らしいニュースが飛び込んできました。

去る5月17日に、あのホクレア号が世界一周の航海に向けハワイ・オアフ島を出港したそうです。総航海距離は約8万キロ、26カ国、65の港に寄港し、3年後の2017年にハワイに帰還するそうです。旅の成功と安全を祈らずにはおられません。

そのプレスカンファレンスでナイノア・トンプソンは「機は熟した!」と、まず語ったそうです。

(詳細はポリネシア航海協会まで)

#4いナイノアのインタビュー

思い返せば1997年2月、ハワイの何処かの海の上にいるナイノアを尋ねる、という所から撮影の旅が始まりました。しかしその旅は、成田空港を発った我々の飛行機がエンジントラブルで引き返すという波乱の幕開けでもありました。そして約半日遅れでハワイに着いた所から、ナイノア探しの旅が始まったのです。

この時の様子は、DVDシリーズ「龍村仁・出演者を語る」の第一巻:見えない糸/シンクロニシティー編で詳しく語られています。

ナイノア自身、自分だけがフュチャーされると言う事をあまり好まず、常に周りとの関係に重きをおく、そんな素顔を持った人でした。それは人間関係だけをさすのではなく、この大自然との関わりを含めた、彼独自の感覚。決して表に立たず、いつも最後まで何かを見守っている様な…。

なので、最初の頃はカメラを向けるとスッとフレームを避けるように行ってしまったりという事もありました。さらに、南の島特有のハワイアンタイム!?約束した時間に現れたためしがありません。

ある時こんな事がありました。前もって伝えておいた場所で我々が待っていると、めずらしく約束の時間通りに向こうの方からナイノアが歩いてきたのです。手を振ると、ナイノアも応えてくれます。が、そのまま我々の前を素通りして行くではありませんか?彼の姿はブッシュの中に消えて行ってしまいました。しばらくして、姿を表したナイノアに我々の視線が集中すると、彼はこう言いました。

「みんな、ここで何をしているの?」

そうです、彼はこの時間にここで落ち合う約束を、すっかり失念していたのです。想像するに、ただ用を足しに行く途中に我々に会った、という事なのでしょう…。

自然まかせ、まさに“いナイノア・トンプソン”。

今となっては微笑ましい思い出です。

そんな彼に、撮影も終盤にさしかかった頃、ある大切な内容のインタビューを撮る機会が訪れました。ナイノアにとっても撮る側の我々も、そのセンシティブな部分に触れることの意味する何かは、おいそれと聞いたり話したりできる事ではないと十分理解しています。

そこで、龍村監督はこんな事を考えていました。

“カメラもスタッフもいない状態でのインタビュー”

“でも、どうやって…?”

その答えは、よければ映画の中で探してみて下さい。

そこには、彼が本当に心からリラックスできる聖地で、ナイノアの口からつむぎ出された言葉が映っています。

※インタビューの語源には「お互いに(Inter)見る(View)」という意味があるそうです。その存在を消したカメラに納められていたこの後ろ姿には、まさにナイノアと監督とが対峙し合った時間が映されていました。

(ラインプロデューサー・西嶋)

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