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トークゲストのお知らせ

地球交響曲第八番凱旋ロードショーを記念して、

映画上映とは別に、トークショーを開催いたします。

映画撮影の秘話やライブならではのトークをお楽しみください。

【入場料】1000円

◆トークショーの入場券は、日時指定券となります。

◆事前予約は、龍村仁事務所までお願いいたします。

◆予約方法 メール、TEL、FAXにて以下ご明記の上お申込みください。

  ・ご希望のトーク・枚数 ・氏名 ・住所 ・日中のご連絡先 ・メールアドレス

◆お申し込みを確認次第、入場券と振り込み用紙をお送りいたします。届きましたら速やかにお振込みをお願いいたします。

【トークゲストのご紹介】

10月1日(土)15:40~16:30

柿坂神酒之祐 VS 龍村仁


「神社は日本人にとって霊的元気回復の場である」と喝破したのは明治時代に来日したアイルランド系の新聞記者J.メイソンだった。「霊的元気(スピリチュアル)」とは、「自分の生命(いのち)は自分だけの所有物ではなく、自然の全ての存在と繋がって今ここに生かされている、という身体感のことである」。この「身体感」を開いてくれたのは、「第一番」の製作開始前、初めて訪れた天河大弁財天社の神事と、柿坂宮司の祝詞(のりと)の響きだった。以来、四季折々に斎行される天河神社の神事が、映画「地球交響曲」に度々登場することになった。

【柿坂神酒之祐プロフィール】

奈良吉野の大峯本宮天河大辨財天社の宮司。飛鳥時代、役行者開山とされる大峯の最高峰弥山の鎮守として天河大辨財天が祀られた由縁を持つ神社。縄文に源を持つ自然観、宇宙観は古神道の神髄であり、木、岩、水、風、火すべての存在とつながって生かされているという感覚を、惟神による神事を通じて21世紀の今に伝え、体現している。

10月2日(日)15:40~16:30

石垣昭子 VS 龍村仁


「第五番」の石垣昭子さんと「第二番」の佐藤初女さんには、直接の交流があった訳ではない。片や、沖縄の西表島で途絶えかけていた芭蕉布の美しさを21世紀に甦らせた女性(ヒト)。片や、青森県弘前市で、21世紀の病める人々を「食の叡智」を通して甦らせた女性(ヒト)。この御二人が、それぞれ独自の体験を語りながら、実は同じことを語っておられる。さてそれは映画の中のどのパートなのか? 皆様も私と一緒に考えてみて下さい。

【石垣昭子プロフィール】

1938年沖縄竹富島生まれ。西表島在住。竹富島生まれの石垣昭子さんは、一度島を出て、東京の美大で学びながら、伝統の染織の奥深さに目覚め、島に戻って廃れかけていた草木染の技術を甦らせた。生きている生命(芭蕉、蚕)から糸を紡ぎ出し、生きている生命(福木、藍、紅露)に秘められた色を誘い出し、太陽の巡りに寄り添い、月の満ち欠けに波長を合わせながら仕事を続けている。工房のある西表島、うなり崎、月ヶ浜は、龍宮(海)からやって来た女神を祭る西表島最大の聖地。浦内川の真水と海の水が混ざり合う汽水域で、織り上げた布に新しい生命(魂=マブヤー)を吹き込む最後の作業“海ざらし”を行う。島の人々の普段着を染め、織り上げるために受け継がれてきたこの伝統の技は、今、石垣さんの染織に依って、地球の女神と交感し、21世紀に新しい生命を誕生させる儀式にまで進化している。

10月7日(金)15:40~16:30

鈴木慶江 VS 龍村仁

私が初めて慶江さんの歌声を聴いたのはイタリアのミラノ、「第五番」のアービン・ラズロの撮影(ロケ)の時だった。芸大卒後すぐミラノに渡り、長年現地で画家として活躍していた弟、明のアトリエを訪ねた時のことだ。子供時代から画は抜群にうまかったが、音楽は苦手だった彼が突然こんなことを言った。「兄貴にどうしても聴いてもらいたい歌手の歌がある」。名前も国籍も知らずに聴いたその歌声が慶江さんとの初めての邂逅だった。地上から宇宙の虚空に向ってまっすぐに飛翔してゆく様な彼女の歌声。彼女が日本人であることを知ったのはその後のことだった。この日が生きている明に会った最後の日になった。

【鈴木慶江プロフィール】

神奈川県横須賀市出身。

2002年ミラノ、東京、大阪でリサイタル・デ ビュー。

同年発売のデビューCD「Fiore(フィオーレ)」がクラシック界では異例の大 ヒットとなり、同年大晦日のNHK「紅白歌合戦」、続けてNHK「ニューイヤー・オペラ コンサート」共に初出演を果たし、温かみある歌声、華やかな舞台姿を日本中に印象づけた。EMI Music Japanと専属契約を結び、現在まで5作のCDをリリース。最新盤は「Soave~ソアーヴェ」。

2003年神奈川県スポーツ文化未来賞受賞。2006年より横須賀大使。東邦音楽大学特任講師。
地球交響曲第五番では「初恋」「私を泣かせてください」「アヴェ・マリア」、第六番では「アヴェ・マリア/Caccini」第七番では「人知れぬ涙」第八番では「アヴェ・マリア/J.Sバッハ/グノー」「私のお父さん」を挿入曲として使わせていただいている。

10月8日(土)15:40~16:30

植島啓司 VS 龍村仁

‘92年に完成し上映を始めた映画「地球交響曲第一番」に、既存の映画評論家やメディアは見向きもしなかった。そんな時、パンフレットに寄せてくれた植島さんの原稿を読み、私は大きな勇気を与えられた。「出演者の言葉が、みごとな映像と光と音楽に依って構成されており、それらがうねりの様に結び合って進行してゆく・・・」

まさに私が作ろうとした映画「地球交響曲」の質感ではないか。彼は私と同じ「身体感」を持つ宗教学者だ。初めての出会いがバリ島であり、熊野の聖地だったのは偶然ではないような気がする。

【植島啓司プロフィール】

宗教人類学者。1947年東京生まれ。東京大学卒。東京大学大学院博士課程修了。ニュースクール・フォー・ソーシャルリサーチ客員教授、関西大学教授など歴任。著書『男が女になる病気』『分裂病者のダンスパーティ』『聖地の想像力』『偶然のチカラ』『世界遺産 神々の眠る「熊野」を歩く』『日本の聖地ベスト100』『処女神 – 少女が神になるとき』他多数。

10月9日(日)15:40~16:30

名嘉睦稔 VS 龍村仁


チョット大袈裟(げさ)に聴こえるかも知れないが、私は、睦稔のような芸術家(アーティスト)が、21世紀の今、この地球に私達と同じ身体を持って生きていてくれることを、生みの母ガイアに感謝せずにはいられない。彼の版画や彫像を前に感じる圧倒的な美の力は、”芸術家”になる為の技術修練からのみ生れているのではない。

母なる星ガイアが設計・創造した沖縄の離島伊是名島の自然が、まず多感な少年睦稔の全身体性の「叡智」を育み、その「叡智」が、彼の芸術の「美」を生み出して、私達に分ち与えてくれているのだ。

睦稔ありがとう! ガイアありがとう!

【名嘉睦稔プロフィール】

1953年沖縄、伊是名島生まれ。琉球第二王朝の始祖尚円王の生まれた伊是名島は、知る人ぞ知る神々の島。御獄(ウタキ)が88か所もある。名嘉氏は、語り継がれる様々な神話、伝説の中で、大自然の営みから学び、遊び、鍛えられて育った。彼のダイナミックかつ繊細な表現による作品群は、私たち現代人の見過ごしてしまいがちな大自然の機微、生きとし生けるものの魂の声を、時に優しく、時に力強く、私たちに伝えてくれる。また、彫刻、琉歌、作詞、作曲などの分野で多才に活躍中。97年「地球温暖化防止京都会議」記念切手のための原画(木版画)を制作。著書に『新選 名嘉睦稔木版画集』(阿部出版)、『名嘉睦稔 版画・沖縄・島の色』(中温出版)など。

10月10日(月・祝)15:40~16:30

中澤宗幸・中澤きみ子 VS 龍村仁


中澤宗幸さんは「ストラドはそれ迄に自分を弾いてくれた人の音を全て記憶している」と言う。夫人でヴァイオリニストのきみ子さんは「津波に倒されゴミとして焼却されようとしている古民家の柱には、そこに長年住んだ家族の記憶が宿っている」と言った。この2人の絶妙の共同(コラボ)作業(レーション)が、ヴァイオリン2丁、ヴィオラ1丁、チェロ1丁の震災カルテットを生んだ。明治神宮での奉納演奏で見せた宗幸さんの涙は樹の精霊への感謝の涙だ。

【プロフィール】

中澤宗幸

1940年兵庫県生まれ。ヴァイオリン製作者。ヴァイオリンドクター。幼少より父親からヴァイオリン作りの手ほどきをうける。ヨーロッパにて弦楽器製作や修復技術を学び、1980年より東京に工房を構え楽器の製作や修復、調整に従事。現在、東京、信州上田、イタリアのクレモナに工房があり、名器の修復や鑑定、イスラエル・フィル、ベルリン・フィルを始め一流演奏家の楽器の調整を手がけ、世界を飛び回っている。

中澤きみ子

長野県上田市生まれ。ヴァイオリニスト。5歳からヴァイオリンを始める。新潟大学を卒業後、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院にてL.デ・バルビエリ氏に師事し、同音楽院コンクール第1位。
2000年には文化庁芸術家海外派遣員としてオーストリア・ウィーンに派遣され、研鑚を積む。

10月16日(日)15:40~16:30

畠山重篤 VS 龍村仁


「海の漁師がナゼ山に樹を植えるのだ?」と訝(いぶか)しがられながらも室根山の植林運動を始めた重篤さんの動機の背後には、少年時代、櫓漕ぎの和船「あずさ丸」で海に出た時に開いた全身体性の「叡智」があった、と私は思う。「叡智」は、知識や情報からのみ生れるものではない。少年時代の、全身体を駆使した海との出会い。その出会いが生み出す畏れや好奇心。その好奇心が「ナゼ?」という問いを生み、やがて海に関する客観的、科学的理解を促すのだ。畠山さんの植林運動がこれほど迄にグローバルに共感されるのは、少年時代のあずさ丸体験が開いた「全身体性の叡智」があるからだ、と私は思っている。

【畠山重篤プロフィール】

1943年中国上海生まれ。カキじいさん。NPO法人「森は海の恋人」理事長。牡蠣養殖業。宮城県気仙沼市唐桑で牡蠣養殖業を営む傍ら、豊かな海を取り戻すために漁民による広葉樹の植林活動「森は海の恋人」運動 を続ける。また、子どもたちを養殖場へ招き、環境教育のための体験学習を続け、その数は一万人を超える。1994年朝日森林文化賞、2000年第6回環境水俣賞、2004年第52回日本エッセイスト・クラブ賞、2004年第14回宮沢賢治イーハトーブ賞など。

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