「地球交響曲第八番」への前奏曲(プレリュード)
いよいよ「第八番」製作がスタートします。今回はどんな作品になるのでしょう。
監督が思いの丈を語ります。また「第六番・虚空の音編」出演者もかけつけてくれることになりました。皆様のご参加を心よりお待ちしています。
以下、監督よりメッセージです。
映画「地球交響曲」シリーズを撮り始めた時、私は49歳でした。それから24年、大勢の方々から「監督のライフワークですね」とか、「何番迄撮り続けますか?」という御言葉を戴きました。私も冗談半分に「ベートーヴェンの向こうを張って第九まで作りますか!」などと言ったこともありました。しかし、正直に申し上げて、自分から「何番まで作ろう」と思ったことなど一度もなかったのです。
元々、未来設計が苦手な私にとって、映画作りはいつも「これが初めての体験であり、最後の試みである」いう想いでした。それが今、73歳という年令で「第八番」を作ろうとしている。いったい誰がこんな道に私を導いて下さったのだろうか?それは多分、この23年間に「地球交響曲」を御覧下さった全ての観客の皆様の「早く次の作品を観たい」という想いと、制作資金への暖かい援助のお蔭でした。3・11以後龍村仁事務所にも様々な苦難がありましたが、漸く「第八番」を作る覚悟を決めました。
来る5月26日明治神宮参集殿で催す「第六番」上映会で、「第八番」の構想と資金作りの方法について皆様方にお話申し上げたいと願っております。
この日の上映作品として「第六番」を選んだのは、昨年の12月に亡くなったラヴィ・シャンカールへの追悼の想いもあります。ケリー・ヨストのあの透明な光の音楽の源にもう一度触れてほしい、という想いもあります。さらに「美が世界を救う」とい言い切ったロジャー・ペインの鯨の歌は、今現在も宇宙船ボイジャーに乗って、太陽系をはるかに越えた宇宙の闇を旅し続けている。そして何より、「虚空の音」に出演してくれた4人の、日本の音霊の伝道師が、明治神宮の杜への生の奉納演奏をしてくれます。
地方の方々も、御来場下さる事を心から願っています。桜の季節は儚いけれど美しい一瞬(ひととき)です。この季節に皆様にこのお知らせを届けることができる事、“神”に感謝です。
龍村 仁
2013年5月26日(日) 12:00開場/13:00~17:30
※チケットの販売・予約はの受付は、定員になり次第、締め切ります。キャンセル待ち可
※原則として、チケット代の返金はいたしませんのでご了承下さい。
プロフィール
94年より世界の民族楽器による即興演奏を始める。ライフワークとして、多くの福祉施設・養護施設・病院などで演奏し、人々と深く交流している。
人の奥深くに眠る本質に伝え響く音として、ワークショップ(サイレント・セッション)、瞑想やヒーリングとのコラボレーションも行う。また音楽活動の他、写真や書の個展も開いている。
吉野・熊野、そして八ヶ岳を制作拠点としてこれまでに8枚のアルバムをリリース。
極限まで音を削り込んだ静寂の余韻を特徴としている。その他、エッセイ集「すべての美しい闇のために」(春秋社刊)を上梓。映画、TV、CMやリゾート地などへも数々の創作楽曲を提供するなどマルチアーティストとして活躍。
25歳の時にオーストラリアにて先住民アボリジニの楽器ディジュリドゥに出会う。
この時期、縄文からの日本古来の石笛の存在を知る。
2013年薬師寺法要にて、仏陀の聖地、ブータンの寺院で奉納演奏を行う。般若心経や祝詞をディジュリドゥに言霊としてこめ、祈念し、木と石の響きを全国各地にて紡いでいる。
横笛をはじめ土笛、コアガラスの笛、息吹之笛など様々な笛を演奏。細野晴臣with環太平洋モンゴロイドユニットのメンバーとして活動。
平城遷都千三百年記念平城物語“まほろば”インド医療支援コンサート、薬師寺、延暦寺、熊野本宮大社、出雲大社、他にて献笛を行い、米国、インド、台湾、韓国、ハワイ島の聖地でも演奏を行う。