9/26室根の森・その2
森に轟音を響かせ樹齢100年を超える杉の木が、大地に倒れていきました。
ここは、気仙沼に程近い森の中です。
この木は、震災による津波で流された畠山さんの木製の和船を復活させるための材料となるものです。
親の代から譲り受けてきたこの和船は、畠山さんにとって幼少の頃から海と自分の距離を、より身近に感じさせてくれるものでした。
なぜなら、船に使われている様々な木の材質やその所以、そして手こぎの櫓の使い方など、自分にとってまだ見ぬ未知のページを、その後の叡智の詰まったページに導いていってくれた大切な先生だったのです。
(詳しくは畠山さんの著書を手にとってみて下さい)
その手漕ぎの和船の復活を、8番の中で追っていく事になりました。
まだまだ道のりは長いのですが、これから船大工さんの手に渡り、さらにどんな展開が待っているのか?
宝箱を開いていく様なワクワクドキドキする予感が、秋の訪れを迎えた森には漂っていました。