10/23気仙沼・その1
お天気の事ばかり考えていても仕方がありません。
小雨混じりの天候の中、ちょうどサケの遡上が始まった気仙沼周辺で撮影は開始されました。
ピシャピシャと川面にサケがはねる音がそこここから聞こえてきます。
1万キロを越える旅から、生まれ故郷に帰ってきたのでしょうか…
そんなサケたちを撮影しながら、赤平カメラマンが一言
「ちっちぇーなー」
そう、赤平カメラマンの生まれは岩手県のリアス式海岸のとある町だったのです。小さい頃から魚介類の宝庫で育ってきたその目には「まだまだ小振りで食するに値しない!」という風に映ったのでしょう…
その故郷も今は津波による甚大な被害を受け、更地のままだそうです。
ふとした一言から、今我々が立っている東北のこの地とのご縁を感じずにはいられない、そんな思いが立ち現れてきます。
まだ公表はあまりされていませんが、太古の昔から人々がこの地で豊かな暮らしをしていた、遥か5千年前のそんな光景が目に映る撮影になっていきました。