10/26気仙沼・その5
松明のはぜる音が、パチパチと闇の中に響いています。
ここは、4年に一度の大祭を待つ室根神社の境内です。
まだ人影もまばらで、嵐の前の静けさの様でしょうか。目をこらさないと、あたりの様子を伺い知る事はできません。
頭上には、樹齢1000年を超える杉木立の隙間から、満天の星空がこぼれ出ていました。
天の川がほんとにミルクをこぼしたように夜空に流れているようです。こんなに空が澄んでいるのは、その進路を早めて通過していった台風27号の置き土産なのかも知れません。やがて赤い月も上ってきたというのに、星のまたたきも負けてはいません。
昨日の嵐あり、今日の星空有り、ほんとに自然には抗う事はできません。
しばし、標高900mから眺める野外劇場を楽しむ事かできました。
あとは、夜半から始まる大祭神事を待つだけとなりました。
(寒さとの闘いでもありました…)