【事務所だより】 8/29 監督友人エマートさんのこと
今回の第八番コンセプトの英訳を担当して下さった
リチャード・エマートさんをご紹介します。
日本文化を学びに来日後、幽玄の能の世界の魅力に捉えられて
2年間滞在の予定が40年以上に、という、
日本文化の奥深さをもしかしたら日本人以上にご存知で
第八番英訳にはまさにこの方!・・というプロフィールをお持ちですが、
監督的にはどんな人なのか、聞いてみたところ、
「 真夏のプールで頭ごっつんこした男 」
かつて神宮外苑に正式名称「神宮水泳場」という
監督お気に入りの屋外プールがあったそうです。(2003年閉場)
冬はスケート場になるという、いつも空いていて
穴場的なそのプール、泳いだあとは屋台のうどんを食べ、
冷えた体を真夏の日差しで温められたコンクリに転がり昼寝。
ある日、そこで監督は反対側から泳いできた人と正面衝突、
それが知り合いのエマートさんだったそうです。
泳いでて正面衝突なんて、お互い相当驚いたでしょう。
けれどその時、監督は自分と同じようにひとりで
周囲の気配に全く気付かないほど(?)黙々と泳ぐ、
そういうエマートさんに自分と共通する何かを感じた、と・・。
空気と水の中を行き来する、ある意味別の世界の行き来、
そこで何か別の回路が開くような感覚、
監督がよく言う「身体感覚」なのかもしれません。
日常の世界からふとつながっている別の世界への回路を開く、
「リックはそういう感覚を知っている男なんだと思った」、と
“ ごっつんこ “エピソードと共に語ってくれました。
( エマートさんと監督、2013 年冬、制作室にて )
次回の明治神宮でのカウントダウン上映会は
9月13日(土)第六番です。
いよいよ第八番の出演者がゲストとして登場、是非皆様のお越しをお待ちしてます!
(制作デスク: 石亀)