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12/26「第八番」最新情報・編集室より

クリスマスも過ぎ、年明けまでわずかとなりました。ガイアの編集も半年以上が経ち、完成がいよいよ近づいてきました。この間、監督もスタッフに意見を聞きながら、迷い、苦しみながらも少しずつ前へ前へと進んできました。

私もどんな編集をしているんだろうか、と興味深さもありながら監督と共にしておりました。ひとつひとつのシーンに細かい意味付けをしていることに、驚きもあり感銘を受けました。出演者の言葉の紡ぎ出し方も「裏ではこんなことになっていたのか」と、表現のための構成を緻密にやっていることを知りました。

そして監督は編集に集中しすぎて、気がついたら昼ご飯も食べずに夕方になっていて、そのまま帰ることになったり。時にはカップ麺やおにぎり一つだけのこともあり。食べる気が起きない、なんてこともあります。

編集中は同じ姿勢でずっとモニターに向かっていますから、体をほぐす意味でもたまにジムに行かれたり。あまりの疲れからでしょうか、編集しながら気づくといつの間にか寝ていることもありました。私も同じ方を見ているので、監督が寝ておられることに気づきません。

あの年で満身創痍の身体ながら、必死になって作品完成へと歩み寄る姿を横で見ていて、自分もなんとか力になりたいと思います。仕上げまであと少しですが、リミットギリギリまで、少しでもより良い作品へと、皆さんに伝わる作品へと、監督はいまもまだ考え続けています。

おそらく監督は年末年始もなく、考え続けるはずです。あともう少しで皆さんの前へと、考えに考え抜いた作品を届けられます。監督はたまに「いままでにない環境で作っている」と口にしますが、それだけ想いの込もったものになることと思います。楽しみにしていてください。そして来る年も皆さんにとって素晴らしい年になることを祈っています。

(助監督 池田剛)