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2/21(土)22(日)「第八番」完成披露・奉納上映会

この日、慣れ親しんだ明治神宮参集殿で「第八番」の完成披露・奉納上映を無事終える事ができました。皆さま、本当にありがとうございます。

ちょうど2ヶ月ほど前の2014年の暮れ、龍村監督の手から「第八番」の仮編集を一旦私の手元に引き受け、本編集の準備をしている時の事でした。

その作業は、8ヶ月以上に渡り龍村監督がつなぎ合わせた数千カットという映像を、最初のワンカットから一コマ一コマをデータ化するという気の遠くなる作業でした。

突然、画面から「こんなもの誰が創った?」という音声が現れたのです。
そのシーンは、600年前に削り出された能面「阿古父尉」の写しを制作している最中に、能面打の見市さんの口から期せずして発せられた言葉でした。

きっと一彫一彫に、600年前の何かを感じとってのことでしょう。

そしてこの言葉は、今まさに私の行っている作業に、ドンピシャに思えてなりませんでした。

何故なら私の作業は、まだ生まれる前の「第八番」の胎内の記憶に触れていくコトに他ならなかったからです。

「こんなもの誰が創った?」

以前、赤ちゃん学の先生にお話を伺った際、

「人間の『心』の起源を探っていく上で、ヒトが胎内で過した時間が重要な要素になる」
と言われていたことが、同時に思い起こされました。

「地球の声が聴こえますか?」という問いかけで始まった「第一番」。

その最後にラッセル・シュワイカートが、『今、我々は宇宙的誕生(コズミック・バース)の時代にさしかかっている』と語っていました。

そして「宇宙からの声が聴こえますか?」と問いかけた「第八番」。

「第八番」は第一番〜第七番までの記憶、いや、ひょっとして「キャロル」以前からの記憶を宿した映画なのかもしれません。

それが今、現世に生まれ落ちたような気がします。

生まれたての「第八番」の『心』を、みなさまの手で健やかに育てていって頂ければと思います。

制作過程を無事終えたことに感謝をしつつ…

ありがとうございます。

「地球交響曲第八番」劇場情報

(ラインプロデューサー:西嶋)