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10/26気仙沼・その6

午前2時、しばしの仮眠をとった後、撮影再開です。その頃には、神社周りには威勢の良い神輿の担ぎ手たちが集まってきていました。
いよいよ神事が執り行われるという緊張感の中、神官にいざなわれ社殿に入っていく重篤さんの姿をカメラは追っていきます。しかし、撮影は一旦ここまで。社殿の扉が固く閉ざされた後は、ごくわずかの許された者以外、一切の立ち入りを禁じられます。明かりが消され、暗闇の中で御霊移しの神事が始まりました。
この祭りの起源はおよそ1300年前、紀州牟婁郡本宮村(現在の田辺市本宮町)の熊野神を、東北の地にお迎えした事が始まりでした。
その際、熊野神の御神霊は和歌山の港から船で北を目指し、5ヶ月間もかかって宮城県唐桑(からくわ)町の港に到着したとされています。
その唐桑町とは、まさに重篤さん先祖代々の地だったのです。
室根山と畠山さんの住む気仙沼を結ぶ一筋の流れは、一千年を超える時で繫がっていたのです。

>おっと、龍村監督の渋い目線が・・・

という事で、気付けば午前8時を回っていました。
時間外労働です・・・
この日の帰りの新幹線は、寝台車の如くでした!